今週も鹿児島市天文館へ。
鹿児島県ユニセフ協会にお邪魔しました!
お話を伺ったのは、事務局次長の増田淑子さん(右)。

「ユニセフ」は、皆さんも学校で習った記憶があると思いますが…
国際連合児童基金という、 世界の子どもたちの命と権利を守ることを目的とした国連の機関。
最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、世界の約190の国と地域で活動しています。

そして「ユニセフ協会」は、日本ユニセフ協会と協力協定を結び、募金活動や広報活動をしている団体。
お預かりした募金は全額「ユニセフ」へ。
つまり、「ユニセフ」の活動のための資金につながる募金を、ユニセフ「協会」が担っています。
他にも、学校・保育園などで出前授業をしたり、 イベントをしたりと、広報活動を担っています。

ユニセフでは「支援国」と「被支援国」が分かれており、日本は「支援国」になっています。
しかし、過去には「被支援国」だった時代も…ヒントは「脱脂粉乳」。
第二次世界大戦直後、学校給食で提供されていた脱脂粉乳は、ユニセフからの支援物資だったそうなんです。
当時の子ども達にとても大きな影響を与えており、当時は子ども達からユニセフのお礼としてお手紙を書いたり、ユニセフの学校募金・10円募金などに発展していったそう。
「ユニセフ学校募金」はしっかり現在まで引き継がれており、世界的に見ても非常に珍しい事例ということです。

鹿児島県ユニセフ協会として最近力を入れているのは、イベント。
音楽の力で困ってる子供たちを手助けしたいという想いを持つ高校と一緒にチャリティーコンサートを実施したり、福祉団体や企業様とイベントを一緒に行い、ブース出展で活動を紹介したり…まずは「知ってもらう」ことを大切にしているそうです。

昨今の日本の子ども達を取り巻く環境の変化といえば、報道でもある虐待やけいざいかくさ、ヤングケアラーなどの社会的問題。
鹿児島県内ではあまり大きく報じられていない印象ですが、県内でも多く見られている印象があるそう。

それらの解決に向けて日本ユニセフ協会が特に進めてるのが「こどもの権利条約」の広報!
「子供の権利を守る」ということが、子供が生きていく未来、世界を持続可能なものに、そして誰1人取り残さない、SDGsの目標にもしっかり合致していくとお話しくださいました。

鹿児島県ユニセフ協会は、個人・団体ともに加入できる「賛助会員」を随時募集しています。
また、高校、短大生含む大学生、専門学校生などの団体「ユニかごキャンパス」メンバーも募集しているとのこと。
詳しくはホームページをご覧ください!

なお「ユニかごキャンパス」が作成した展示物がセンテラス天文館にある天文館図書館に展示してあるそうですので、ぜひご覧ください!

また、今回実際に国際支援で使われているものも見学させていただきました。